こころの教育
実戦空手道連盟・成道会館に入門した門下生は、
白帯からスタートして、本人の努力によって
向上心を持って黒帯をめざしていくわけですが、
ただ強ければ良い、技術だけ備わっているというだけでは、
真の強さ、つまり心の土台というものが備わりません。
人間はみな強さと弱さとを併せ持っているものです。
そして、その両者の葛藤を繰り返しながら
強い面があらわれたり弱い面が目立つようになります。
言い換えれば勇気と臆病、挑戦と尻込み、
自信と不安といったものは表裏一体の関係にあり、
それがプラスと出るかマイナスと出るかは紙一重の差なのです。
要はその紙一重の差をどちらに振り向けるかという
意思の力=精神力が働くかが問題だという事になります。
努力しない者には絶対に進歩がなく、また飛躍は望めず、
勝利は訪れないという事を理解しなければなりません。
こういった心の黒帯に近づける様に指導を心がけています。
館長・小日向勝彦